田部井美奈 光と図形

「光」と「物」、その2つの関係によって現れるかたち、「影」と「反射」いう現象を素材の1つと捉え、グラフィック表現にそのまま落し込む事を試みました。

物をならべて、ある1点から「光」をあてなければこれらは成立しません。
それは「光」と「影」の間のコントロール不能なルールが存在するという事です。
そういった不自由さを利用したグラフィック表現を見つけることに、今はとても興味があります。

アートディレクター／グラフィックデザイナーとして活躍する、田部井美奈の新作展を開催します。
クリックひとつで大きさや色を変えたり、自由にレイアウトするなど、日常的に行う自在なデザイン作業とは反する、それは少し理科の実験を思い起こすようなアナログな作業で、刹那的な光と物のバランスによるグラフィック表現です。
今回の展示では、新作「光と図形」写真ポスター、被写体となったオブジェ作品の展示、新作作品集の販売と、chiobenとのコラボレーション企画、食で体験する光と図形の1日限りのイベントを開催します。※詳細は追って告知します。

田部井美奈
アートディレクター／グラフィックデザイナー。
有限会社服部一成を経て、2014年に独立、田部井美奈デザインを設立。広告、CI、パッケージ、書籍、雑誌などの仕事を中心に活動。主な仕事に『武蔵野美術大学 イメージビジュアル』、石川直樹『極北へ』、『spiral take art collection 蒐集衆商』など。2009年よりクリエイティブユニット〈kvina〉に参加。
http://www.minatabei.com/